国際人工関節学会 International Society for Technology in Arthroplasty(ISTA)参加報告 (河野哲也)

H30.10.11〜10.13 ロンドンにて開催されました,International Society for Technology in Arthroplasty(ISTA)に,AHRGから秋田厚生医療センターの小西奈津雄先生,秋田大学の木島泰明先生と私の3名で参加しました.
3名ともoralでの発表です.
小西先生は「Clinical Results of Total Hip Arthroplasty for the Rheumatoid Arthritis Patients.」の題で,RA患者に対する豊富なTHAのご経験から,THA成績および注意点についてご発表されました.
私は「Comparison of the Incidence of Venous Thromboembolism Following Total Hip Arthroplasty With Tendon-Preserving Approaches and a Direct Lateral Approach」の題で,MISであるDAAにおいても導入初期にはVTEの発生に留意する必要がある可能性について発表させていただきました.
木島先生は「Changes in Invasiveness and Latent Infection Rate Associated With Switching in Approach of Total Hip Replacement」の題で,側方・後方アプローチからDAA・OCMアプローチに変更した際の手術侵襲等の変化についてご発表されました.また,「Risk Factors for Infection After Total Knee Replacement: Analysis of Patients Who Received Surgery on Same Day by Same Surgeons at a Single Institution」として,TKAにおける両側同時手術や手術順番での感染の危険性についてご発表されました.特に後者はメイン会場での発表であり,外国人医師と肩を並べて発表される姿は輝いて見えました.

我々以外にも日本からの演題も多く,他大学の先生とも交流することができ,大変いい機会となりました.また,トラベリングフェローでロンドンにいらした工藤大輔先生に会うことができ,プチ同門会@ロンドンも開催しました.

初めてのロンドンでしたが,秋田よりもカラッとして過しやすく,多くの歴史的な建物が並んだ美しい街並みでした.残念ながら有名なビッグベンは改築中だったため,その姿を拝むことができませんでしたが,次の機会の楽しみにしたいと思います.
毎度ながら英語能力の向上を誓った帰路,この情熱が消えないうちに,努力していきたいと思います.
最後に,日常業務でご多忙の中,海外学会に参加させていただきました各病院の先生に,この場をお借りして深謝申し上げます.