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能登半島地震JRAT活動報告 (木村竜太)

1月1日に発生した能登半島地震の支援のため、当講座より1月12日から15日までリハビリテーション科粕川雄司准教授が、1月21日から24日まで木村がJRATで現地支援活動を行いました。

JRATは、日本災害リハビリテーション支援協会(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team)の略称です。まだまだ認知度は低く、私自身も今回の活動を行うまでは、具体的にどのような支援を行うのか理解できておりませんでした。

ただ、実際の現場をみると、急性期の医療が落ち着きだした段階から、リハビリテーションならびに環境調整を並行することに、かなりの需要がある活動であることを実感いたしました。

我々は、秋田大学医学部附属病院の理学療法士の畠山和利先生、菊池煇先生、作業療法士の加賀美開先生の4人チームで現地に車で移動しました。

今回の派遣は秋田県医師会JMATのサポートで活動を行うことができました。

秋田県医師会の皆様本当にありがとうございました。

我々は志賀町で3日間、金沢市内のいしかわ総合スポーツセンター(1.5次避難所)で1日間の活動を行いました。

志賀町はかなり面積の広い町で、中心の役場から端の避難所まで車で40分以上かかります。情報の共有が難しいと思いましたが、実際の現場ではLINEのオープンチャットを用いて、医療・福祉間の連携が行われていました。JMAT、JRATの活動も同様にLINEを用いた情報共有でした。LINEの普及率(日本人のスマホ所有者のうち83.7%. 2023/4時点)がこのような非常時にとても役立っていました。

各指定避難所・自主避難所を回りましたが、避難所によっても異なる環境がありました。その情報を共有しながら、不活発が生じない体制・環境作りや、必要な福祉環境器具の設置・調整を行いながら、深部静脈血栓症・廃用予防のための運動指導を行いました。

その中で、かなり町のはずれにありながら元々の地域コミュニティによる互助が成り立っており活気がある避難所がある一方、町の中心にありながらそれぞれ別々の場所から集まってきた避難所は交流が生まれず避難所の中で孤立した生活となりそれが不活発の一因となっていました。日頃のコミュニティ形成はこのような非常時に顕著に生活の差を生むことを実感しました。

現場ではDMATやJMATの医療チーム以外にもDPAT(精神医療チーム)、DWAT(福祉チーム)、保健師チームなど全国から多くの専門職チームが入っていました。避難所の管理のために全国の自治体職員の方が支援していることは初めて知りましたし、そして安全管理・復帰のため警察・消防・水道局・工事作業、本当に多くの方の力が集結していることを実感しました。

半島という特殊な地形のため、復興までは時間がかかると言われておりますが、1日も早い復興を願い、今後も支援を継続していきたいと考えます。

また今回の経験を多くの方と共有することで、秋田県内でもJRATの体制作りを進めていきたいと考えます。

ハピネッツオープニングセレモニー出演報告(浅香康人)

2023年12月29日にCNAアリーナ(秋田市立体育館)にて行われました秋田ノーザンハピネッツVSファイティングイーグルス名古屋のオープニングセレモニーにゲストとして出演させていただきました。我々秋田大学整形外科はスポ少の子供たちからプロスポーツ選手まで幅広くスポーツ障害の予防や治療を行っており、その活動の一つとして秋田ノーザンハピネッツ様のチームドクターを務めさせていただいています。

今回は「整形外科」と「ボディビル」を一般の方々に少しでも知っていただきたいという思いで、文字通り一肌脱がせていただくことにしました。来場者4700人を超える大観衆を前にパンツ一丁になるという経験は今後の人生において二度とないであろう非常に貴重なものでした。気象予報士の妻に、おなじみの棒を用いながらまるで気象解説のように筋肉について説明してもらい、自分自身がユーラシア大陸になったような気持ちでポーズをとりました。その後音楽に合わせて実際の大会のようにフリーポーズを行わせていただきました。「肩が鳥海山」「背中に奥羽山脈」等、秋田ならではの声援もいただき大変盛り上がりました。

関係者の皆様には深く感謝申し上げます。引き続き皆様に明るいニュースをお届けできるよう精進いたします。

令和5年度 第3回秋田大学整形外科書納め会(中西真奈美)

12月30日、医局カンファレンス室にて秋田大学整形外科恒例の書納め会が行われました。

3回目となる今年、事前に部長の英知先生より示されたお題は「青雲之志」、「雲外蒼天」、そして「熊」です。朝9時より3時間一本勝負で、思い思いの書をしたためました。

早くから教授もいらっしゃり、華麗な立ち書道にてその達筆な腕前をご披露なさいました。蒼の字が難しいのだと仰っておりましたが、こちらが見惚れてしまうほどのスムーズな筆運び、やはり流石でした。迷いを感じさせない筆運びで大判半紙にしたためられた書は医局廊下に展示されておりますので、皆さんぜひご覧ください。

今年は木村竜太先生、笠間史仁先生、佐藤貴洋先生の恒例メンバーに加え、木下隼人先生にもご参加いただき、作品をしたためていただきました。やはり今年の秋田といえば「熊」だったのでしょう、先生方みな味のある「熊」の一文字を書いておられました。木村先生の「熊」は行書体でしょうか、ものすごく迫力があります。笠間先生は、部長兼師範の英知先生に篆書、隷書の筆運びを教えていただき、そのコツを掴んで素晴らしい「熊」をしたためておられました。英知先生より、みんな年を経るごとにレベルが上がっている!とのお褒めの言葉を頂きました。そんな部長は羊毛使いで圧巻の書をしたためておられました。

後半は、期待の新入局員、間杉健輔先生が来てくれました。筆を握るのは小学校以来だということですが、その堂々とした筆運びに教授、部長も唸りました。来年度からの仕事ぶりにも期待が高まります!(プレッシャーではありません)

かくいう私も高校生の選択授業以来、久しぶりに筆を握ることとなりましたが、やはり書道は難しいと感じました。英知部長に少しでも近づけるように、今後は精進して参ります。先日の御用納めでは大変な納まり方をしてしまっておりました。ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。本日、書でもってなんとか一年を納めることが出来たかもしれません…。

今年の作品は去年のものと一緒に、医局廊下に飾られております。このブログをご覧の皆さん、是非とも先生方の素晴らしい書を見に行かれてみてください。写真で見るのと実物を見るのとでは迫力も違いますし、作品ごとの“味”を感じられると思います。

来年はさらに多くの皆様のご参加を心待ちにしております。それではよいお年を。

第14回秋田県足の外科創外固定研究会(浅香康人)

12月に入って急激に寒さが増し、県内全域で積雪を認め一気に冬らしくなりました。12月2日、パラパラと音を立てて大粒の雪が降る中、秋田拠点センターアルヴェで第14回秋田県足の外科創外固定研究会が開催されました。数年ぶりに現地開催となったこともあり、外の寒さとは裏腹に会場内では熱く活発な議論が交わされました。

一般演題では井上純一先生からは「混合性組織結合病患者に生じた難治性皮膚潰瘍の1例」、関展寿先生からは「外反母趾を合併した第2中足骨短縮症に対し観血的治療を行った1例」、河原木剛先生からは「VAFによる軟部再建を要した下腿開放骨折の1例」、高橋靖博先生からは「中足部の結核性骨髄炎・リスフラン関節症に対して内側列固定をした1例」、野坂光司准教授からは「重度四肢外傷における一時的創外固定の現状と未来」という演題でそれぞれご講演いただきました。普段経験することのない症例が多く、大変勉強になりました。野坂准教授のご講演は特別講演ばりの内容であり、外傷治療の変遷および今後について詳細にご解説いただきました。

またミニレクチャーとして湯浅悠介先生から「橈骨遠位端骨折におけるplate選択」について解説していただきました。日常診療で出会う機会の多いcommon fractureであり、治療方針決定の際の疑問点解決に繋がる内容でした。

特別講演では日本の骨折治療におけるスーパースター、寺田忠司先生(福山市民病院整形外科)より「膝周囲、下腿、足関節骨折症例から考える髄内釘治療の利点と限界」という演題でご講演いただきました。下肢の外傷症例に対する治療戦略を非常に分かりやすく解説していただき、またそのあまりにも完璧な術後写真にフロア一同驚愕しました。間違いなく秋田県の骨折治療のレベルアップに直結した濃密な1時間であったことと思います。

ご講演いただきました先生方、研究会の運営に携わっていただいた方々には深く感謝申し上げます。

第38回日本臨床リウマチ学会 参加報告(小林志)

2023年11月18日と19日の両日、北九州国際会議場を中心に開催された第38回日本臨床リウマチ学会に参加してきましたので、ご報告させていただきます。

秋田からは、私、柏倉先生、櫻場先生が参加し、私は高齢RA患者と機能障害についての演題を発表してきました。

この学会は、日本リウマチ学会より小規模で、臨床に関連した演題が多く、より実践的な話が聞けるのが魅力です。

学会の中で、整形外科医のシンポジウムがあり、その中で議題になったのが、「整形外科リウマチ医の存続」でした。40歳以下の整形外科医のリウマチ専門医が少なく、学会員も少ない現状が提示されていました。身体機能の障害が主であるリウマチ症例は、われわれ整形外科医による治療への介入は必須ですので、AORAとしても、後進のDr育成を重視したいと考えております。

今回は、われわれ50歳以上のおじさんのみの参加でしたが、リウマチに少し興味があれば、来年のご参加をご検討いただければと思います。ちなみに、第39回の学会は、2024年11月18日と19日にアクトシティ浜松で行われます。

第57回日本側彎症学会学術集会(尾野祐一)

2023年11月10~11日に大阪で開催された、第57回日本側彎症学会に参加しました。今回の学会会場は大阪市中央公会堂で、1918年に完成後、100年以上の歴史がある建築物で、国の重要文化財にも指定されています。外観・内装ともに壮麗な雰囲気があり、いつもの学会会場とは一味違った雰囲気を味わいました。秋田脊椎グループからは、工藤先生、若林先生、私の3人が特発性側弯症の手術、側弯症検診、成人脊柱変形の疫学についてそれぞれ一般演題で発表しました。

「山田・井上メモリアルレクチャー」での伊東学先生の講演では、側弯症を専門とする女性医師の日本代表として三澤先生の顔写真が紹介されていたのが印象的でした。特発性側弯症は10代女性に多い疾患で、病態によっては年単位で通院してもらうことが必要です。患者サイドから考えると、女性医師の需要の高い分野といえますが、側弯症を専門とする女性医師が少ないのが課題となっています。

秋田でも、脊椎・側弯症を専門とする女性医師が増えるよう今後取り組んでいきたいと思います。

ASBMR紀行2023(大屋敬太)

去る2023/10/13、我々秋田大学A-BONEグループは、世界的な骨代謝学会として名高いASBMRに向けて旅立ちました。国内線とは異なる搭乗手続きに内心戸惑っていたのか、コートをその場に忘れて保安検査を通過して、館内放送で呼び出されるという小事件から幕を開けました。まずは秋田から羽田へ飛び、国際ターミナルの江戸小路で最後の日本食を噛み締め、開催地のバンクーバーに向けて出国。

決意新たな粕川准教授、岡本先生、渡辺先生

十分に眠気を蓄えていたつもりでしたが全然寝付くことができず、一方、機内食でビールを頼んでいた粕川准教授は熟睡しており、到着前から海外学会の経験値の差を感じたのでした。機内で食べたのが夜食なのか朝食なのかわからないでいるうちに、長かったフライトが終わりバンクーバーに降り立ちました。寝不足以外は順調と思っていましたが、われわれ大学院生のポスターがいつまで待っても運ばれてきません。ポスターの無いポスターセッションという悲劇的なビジョンが脳裏を一瞬よぎりましたが、スーツケースとは別部門の床に置かれている(転がっている)ことが判明しひと安心。次からはスーツケースの中に入れようと心に決めました。

現地時間は、ASBMR開催日の前日の昼下がり。ホテルに着いて一息ついた後は観光がてらに街を歩き、アメリカンなステーキハウスで最初の食事をとることにしました。そこは「グラム」表記の無い、「オンス」の世界。親しみの無い単位に量の想像ができていない我々は図らずもフードファイトをすることとなり、岡本先生に至っては、なんと肉だけで600gを超える皿と格闘しておりました。味は大層美味しく、また付け合わせの野菜もとにかく大きく、明日以降の学会に向けエンジンは満たされたのでした。

付け合わせのポテトも巨大!

ASBMR開催日当日、ホテルから歩いて海沿いの会場へ。なぜか自分の参加証だけ文字化けしておりましたが、証明書とASBMRのロゴ入りのバッグを獲得。地下の売店にはパーティーグッズのような派手なシルクハットまで売られており、まさに骨代謝のお祭り。ポスター会場にはそこかしこにボードが用意されておりましたが、明らかに小さすぎるポスターが貼られていたり、縦向きに貼られて下にはみ出していたりと、セッションも含めてとても自由な雰囲気でした。粕川准教授のポスターセッションを傍で見守り、一仕事終えたあとは海に面したレストランで海鮮に舌鼓を打ちました。

受付後の記念写真

粕川准教授のポスターセッション

会場近くの海沿いの通りは非常に賑わっており、犬の散歩をする人やベビーカーを押す家族連れだけではなくランナーも非常に多く、カナダのジョギングシューズ事情をそれとなく知ることができました。かくいう私は、革靴は持参せずにアシックスのゲルカヤノとオンのウォータープルーフしか持って来なかったのですが、今出張を通じて足の痛みとは無縁でした。

蒸気時計の周りには観光客が大勢

名物と言われるガスタウンの蒸気時計を見届けたあとは、カナダ在住の現地ガイドさんとビール醸造所を巡りました。なんとこのガイドさんは、バンクーバーのガイドブックの執筆者でもあり、バンクーバー独特の交通機関の使用法や、本に載っていない店の情報をたっぷり教えて頂きました。電車やバスで移動し、クラフトビールの醸造所であるRed Truck Beer、Main Street Brewing、R&B Aleの3店舗に連れて行ってもらい、バンクーバーのビールをこれ以上ない程満喫することができました。

1件目で飲み比べセット(Flight)を注文

ビールを堪能しつくした翌日は、岡本先生と渡辺先生と私のポスターセッションのため再び会場へ赴きました。会場の配置は偶然にも渡辺先生と私が向かい合い、さらにお互いの隣に日本人の先生がおり、予想外に日本語で情報交換会をすることとなり、コロナ禍の研究事情や他の先生方の研究の内容など、非常に有益なお話を聞くことができました。また粕川准教授が留学していた際の恩師であるMohan先生にも自分の研究をプレゼンする機会をいただき、アクリジンオレンジの有用性について身振りを混じえてお話ししました。拙い言語にもかかわらずポスターの図表と要点から汲んで理解してくださったMohan先生や、興味を持って質問してくれた他の海外の先生にも感謝です。

われわれが大学院生になってから初の海外学会は、長いようであっという間に終わりを迎え、美味しかった数々の料理を思い浮かべながらバンクーバーを後にしました。お土産はやはり鮭とメープルシロップ。またも浅い眠りを繰り返してフライトを過ごして日本に到着。このまま日本整形外科学会基礎学術集会に向かわれる岡本先生と粕川准教授と別れ、私と渡辺先生は秋田に帰りました。国際学会で発表するという、一人では決して叶わないような素晴らしい機会を与えていただいた、宮腰教授をはじめとするA-BONEグループの先生方、右も左も分からない我々を導いてくださった粕川准教授、われわれが不在の間の業務を担っていただいた大学の先生方には最大限の感謝の意をお伝えするとともに、この記事が国際学会に行かれる若手の先生方の参考に少しでもなることを願っております。円安が続いているため、余ったカナダ紙幣は換金せずにしばらく取っておこうと思います。

第48回日本足の外科学会学術集会(富永健太)

2023年10月26〜27日に大阪市のグランフロント大阪で大阪医科薬科大学の安田稔人会長のもと第48回日本足の外科学会学術集会が開催されました。

当教室からは柏倉剛先生、野坂光司准教授、千田秀一先生、青沼宏先生、平鹿総合病院の理学療法士の佐藤さん、そして私で参加して参りました。

会長講演は『これからのアキレス腱断裂診療―アスリートの早期スポーツ復帰のために―』というテーマでご講演いただきました。Foot&AnkleとSportsを志している自分にとってはとても刺激的で勉強になる内容でした。

その他にも足の外科関連の様々な最先端の内容に触れることができ有意義な2日間を過ごせました。

自分は秋田県の足根骨癒合症についての調査を発表させていただきました。獨協医科大学埼玉医療センターの前教授である大関先生から「こういう疫学的な調査は極めて大切です。引き続き頑張ってください。」といった温かいお言葉をいただきました。発表だけで終わることなくしっかりと論文化いたします。

また学会前夜には獨協医科大学、佐賀大学、島根大学、埼玉医科大学の同年代の先生方と懇親会をさせていただき親交を深めることができました。全体懇親会では早稲田大学スポーツ科学学術院の熊井司先生をはじめ各大学の先生方にご挨拶させていただくことができました。柏倉先生、野坂先生、千田先生がこれまで対外的にご活躍されてきたことで他大学の先生方との繋がりがあり交流することができました。今後自分もこの流れを絶やすことなく継続していければと思います。 最後にいつもご指導頂いております宮腰尚久教授をはじめAFG/AIMGメンバーの先生方、不在の期間に業務を代行して下さった先生方に感謝申し上げます。

第33回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会(若林玲奈)

2023年9月30日~10月1日に岩手県盛岡市のアートホテル盛岡で開催されたリウマチ地方会につきましてご報告させていただきます。秋田からは5つの演題が発表されました。すべてが一般演題「関節リウマチⅡ(外科)」の同セッションにまとめられ、このセッションはほぼ秋田の独壇場でした。杉村先生の単関節炎とRAの関連のご発表に始まり、小林先生の後期高齢者のMTX使用について、櫻場先生の生物学的製剤の検討、最後2題は連続で柏倉先生のリウマチ足に関する新しい知見のお話でした。沢山の質疑応答で活発なご発表でした。特に柏倉先生のご発表はご自身の似顔絵?(現在本格的なものを作成中とのことです)を交えたユーモラスなスライドを2題の最後に立て続けにご提示され、リウマチ足とロコモ/リウマチ外反母趾の全く新しい見方、という大変印象的な内容とともに、ご聴講の皆様の心に残るものとなったと存じます。

現地とオンラインのハイブリット開催の学会がまだ散見される中、この度はAORAメンバーの皆様にお誘いいただき現地へ赴きましたが、やはりPC前に座ってWebで拝聴するよりも、現地で参加したほうがしっかりと集中して勉強をできることを再認識できた会でした。また、集合写真に写られておりますように、ほかの病院から参加されていたコメディカルの方とご挨拶ができたことも、大きな成果でした。リウマチチーム医療として役を担ってくださっている、看護師、薬剤師、MSWの方々でした。チームへのリクルートのされ方、された時の気持ち、専門資格の取得や継続の大変さ、実際の仕事内容などを直接聞くことができ、問題点も浮かんできました。湖東病院でもぜひチームを作れたらと思い、参考にさせて頂きたいと思います。

最後に、日々ご指導頂いております宮腰尚久教授はじめAORAメンバーの先生方、不在の期間に業務を代行して下さいました先生方に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

【論文掲載報告】秋田労災病院奥山幸一郎院長 

秋田労災病院院長の奥山幸一郎院長が、North American Spine Society Journalに論文を発表されました。

https://www.nassopenaccess.org/article/S2666-5484(23)00074-4/fulltext

健常非高齢者においても、脊柱malalignmentは存在し、特にPI-LL≧10°では、ADL障害のない範囲でLBPが生じる可能性があること、また脊柱malalignmentがあると精神的HR-QOLが低下する可能性が認められました。

奥山先生の、院長職としてお忙しい中も臨床医として研究にも取り組まれるお姿、心より尊敬いたします。