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第61回秋田県脊椎脊髄病研究会(渡辺学)


2024年3月2日秋田市にぎわい交流館AUで午前中にハンズオンセミナー、午後に第61回秋田県脊椎脊髄病研究会が開催されました。今回の当番幹事は秋田赤十字病院の飯田純平先生が務めておりました。コロナ感染が落ち着いてきたこともあり今回は数年ぶりの現地開催のみとなりました。
午前中のハンズオンセミナーではドライボーンを用いた脊椎へのスクリュー刺入ということでPPSやPLIF、頸椎ラミナスクリューや骨盤へのスクリュー刺入などを行いました。研修医の先生含め参加者16名と大変盛り上がり、今後も定期開催していければと思いました。
午後の研究会ではまずは木村先生から「AO Spine & 整形災害外科科学研究助成財団 トラベリングフェローシップ」という題名でお話をいただきました。海外での手術や私生活など日本と違う部分が多々ありとても興味深い内容でした。英語が苦手で少し縁遠い話かと思っていましたが、そこまで得意でなくても大丈夫とのことでしたので、英語で自分の意見を言えるように頑張りたいと思います。
一般演題はここ数年の中ではかなり多い方で9題ありました。若手の先生を中心に一例報告が多く時間の許す限り活発な議論がなされておりました。また現在研修医1年目の橋本先生も発表されていて堂々とした質疑応答も行っておりました。最優秀演題賞に選ばれたのは、秋田厚生医療センターの東條元旗先生で「骨粗鬆症性椎体圧潰に対するShortFusionにおけるScrew Backoutリスク」でした。
特別公演は杏林大学の竹内拓海先生より「昨今の骨粗鬆症性椎体骨折の治療戦略 -DEPS法の基礎から応用-」についてご講演いただきました。とてもaggressiveな先生で若手の頃から様々な経験を積まれていて刺激的でした。自分自身はまだDEPSを使用したことはありませんでしたが、DISH症例にはぜひ使ってみたいと思ました。また新しいDEPSを製作中とのことで実際に使用するのが楽しみです。
また今年は数年ぶりに講師を囲う会も開催されました。恒例の焼き肉を食べながら先生方と熱くお話をすることができました。
コロナが始まってからは画面越しの研究会が多かったですが、現地開催でたくさんの先生方が参加しており、直接お話する機会が増え、交流を深めていけることをありがたく感じました。来年もぜひ現地開催、講師を囲う会ができればいいなと思います。ご講演いただいた先生方、本会開催に当たりご尽力いただきました方々に心より感謝申し上げます。