第57回日本側彎症学会学術集会(尾野祐一)

2023年11月10~11日に大阪で開催された、第57回日本側彎症学会に参加しました。今回の学会会場は大阪市中央公会堂で、1918年に完成後、100年以上の歴史がある建築物で、国の重要文化財にも指定されています。外観・内装ともに壮麗な雰囲気があり、いつもの学会会場とは一味違った雰囲気を味わいました。秋田脊椎グループからは、工藤先生、若林先生、私の3人が特発性側弯症の手術、側弯症検診、成人脊柱変形の疫学についてそれぞれ一般演題で発表しました。

「山田・井上メモリアルレクチャー」での伊東学先生の講演では、側弯症を専門とする女性医師の日本代表として三澤先生の顔写真が紹介されていたのが印象的でした。特発性側弯症は10代女性に多い疾患で、病態によっては年単位で通院してもらうことが必要です。患者サイドから考えると、女性医師の需要の高い分野といえますが、側弯症を専門とする女性医師が少ないのが課題となっています。

秋田でも、脊椎・側弯症を専門とする女性医師が増えるよう今後取り組んでいきたいと思います。