第8回こまちリウマチセミナー(井上純一)  

 

2018年12月6日に第8回こまちリウマチセミナーが開催されました。

一般演題では秋田大学の岩本先生よりアバタセプトの可能性として、AORA registryでのアバタセプト使用例における患者背景やACPA陽性例での有効性などについてご発表いただきました。

また由利組合総合病院の鈴木紀夫先生よりAORA registry 2016における65才以上RA患者の慢性腎疾患有病率と関節リウマチ関連薬の投与について、とくにNSAIDsの漫然な投与、不可逆的な腎機能障害についてご発表頂きました。

また特別講演では藤田医科大学医学部整形外科学の森田充浩准教授より、「実践に役立つ関節リウマチ:バイオ治療のknow-how」として股関節を中心とした下肢荷重関節におけるRAによる関節破壊のリスク回避のための早期治療の必要性や、MMP-3でのfollow upの重要性、bDMARDs導入においての選択する際の使い分けの思考過程考や、RA股関節人工股関節置換術の考え方などについて非常に分かりやすくご講演いただきました。

今回で8回目となるこまちリウマチセミナーとなりましたが、毎回bDMARDsを中心とした最新の知見を得ることができ、非常に有意義な研究会となりました。