第101回全国高校野球甲子園大会,秋田中央高校帯同(村田昇平)

 

この度,秋田県,秋田県高校野球連盟,秋田県臨床整形外科医会,秋田県理学療法士会,秋田県整形外科医会のご高配,ご指導のもと第101回全国高校野球甲子園大会(甲子園)にて,僭越ながら,秋田中央高校野球部にドクターとして帯同して参りました.本大会も例年通り,医師1名,理学療法士(PT)2名の体制でメディカルサポートをさせていただきました(滞在中はPT福原隆志先生,安藤優先生,畠山和利先生とご一緒でした).

 

私は8月4日にチームと合流し,現地での練習,開会式,8月7日の初戦ギリギリまで選手と一緒の空間で過ごさせていただきました.今年はご一緒した安藤先生が5年前から秋田中央高のメディカルトレーナーを勤めてくださっていることもあり,初日から選手たちとの非常に良いコミュニケーションの中に混ぜていただきました.安藤先生はみんなから兄貴分の如く慕われており,また安藤先生からも選手たちへの愛が常に溢れ出ておりました(安藤先生はいつでも選手たちのすぐそばで気を配っており,練習終わりには談笑しながらトンボがけなどもしていました.).

 

帯同医としては誠に幸いなことに,私の赴任中は医師としての仕事をすることはほぼありませんでした(佐藤監督,後藤部長,関係者の方々による日頃からの適切かつ細やかなマネジメントの賜物と思います.).日中は選手たちへの声掛けや,氷嚢の準備,PTの先生達のお手伝いをさせていただき,自分なりに少しでも選手たちのためになることができればと考えながら行動していました.夜はコンディショニングルームにて,秋田では高名な福原先生,安藤先生,畠山先生らの達人的な徒手介入をみて勉強させていただいておりました(あと,氷嚢の洗濯など,できることを少しでも探してました.).その際に選手たちとゆっくりコミュニケーションをする機会に恵まれましたが,みんな明るく素直で,本当に本当にナイスガイばかりでした.

 

大変遺憾ではありますが,日程の関係で私は中央高校の一回戦開始直前に,甲子園をあとにして,伊丹空港行きのバスへ乗り込みました.引き継いだ井上純一先生は3年連続3回目の甲子園帯同と,ちょっとした強豪校のような肩書をお持ちですので非常に心強いです.

 

この記事を書きながら現在時刻は8月7日16時,さてそろそろ伊丹空港に到着です.速報を見ると奇しくも中央高校が今まさにプレーボールの様です.秋田中央高校の選手たちの活躍と,これからの人生のご多幸を強く祈念して,筆を置きたいと思います.

 

今回選手たちから与えてもらった素晴らしい経験やエネルギーを糧として,今後の診療,研究により一層邁進したいと思います.

この度は貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様方,秋田県臨床整形外科医会会長 湊昭策先生,また秋田大学整形外科学講座教授 島田洋一先生に心より感謝申し上げます.