第53回日本側彎症学会(本郷道生)

このたび群馬県高崎市で11月8日~9日に開催された『第53回日本側彎症学会学術集会』に参加しました.学会長は榛名荘病院 群馬脊椎脊髄病センター長の清水敬親先生が務められました.学会テーマは,“全脊椎を様々な角度から眺めてみよう!”で,小児・成人・頚椎の3本柱を軸にした講演,シンポジウム,セッションが組み合わされたプログラムでした.この3本柱のそれぞれの国内外のエキスパートによるご講演や,総演題数204題の発表があり,また学会のpre meeting sessionとして乳幼児症例検討会も開催されました.秋田からは,宮腰尚久准教授,秋田厚生医療センターの小林孝先生,医療療育センターの三澤晶子先生と私の計4名が参加しました.

5つのシンポジウムが組まれ,英語シンポジウム「脆弱骨への対応」では宮腰准教授が,「骨脆弱性を有する脊椎のマネージメントにおける未解決の問題」と題してご講演し,国内外のエキスパートとの英語でのディスカッションで,脆弱骨への技術的な対策から薬物治療まで,まさにメインテーマに沿った多角的な議論がなされていました.また,三澤先生がシンポジウム「これからの側弯症健診と健診システム」で,「側弯症検診のこれから~運動器検診の問題点」として,秋田県の現状を踏まえた検診のあり方を述べ,ディスカッションでは様々な意見が出されて熱い議論となりました.私は背筋運動療法による2年以上経過観察例のX線計測結果についてポスター発表しました.他には,世界のエキスパートによるWorld Symposium,頚椎変形,成人脊柱変形のシンポジウムでは最先端の研究の発表があり,その間でセミナー,一般演題,ポスターセッションが組まれ,随所に学会長の清水先生の工夫がみられる内容の濃い学会でした.

学会場であるビエント高崎は,広々としつつコンパクトにまとまり,またアクセスも良くて学会に集中できる快適な環境でした.また全員懇親会では,榛名荘病院スタッフや,事務局として学会を仕切る榛名荘病院の井野正剛先生(大曲厚生医療センター,井野剛志先生のお父様)みずから,オールブラックスのハカの余興が披露され大変な盛り上がりをみせ,おもてなしの気持ちが伝わる素晴らしい学会でした.

日本側弯症学会は長い歴史があり,年々演題数も増えて規模も大きく内容も多岐に渡ってきており,今後秋田からもさらに演題を出していけるよう研鑽を深めたいと思います.