第38回日本整形外科学会基礎学術集会(佐藤貴洋)

2023年10月19日,20日の2日間にわたり,日本の学術都市つくばで第38回日本整形外科学会基礎学術集会が開催されました.本学会は,基礎医学研究の演題を中心とした学会で,各大学の大学院生が多数発表をしていました.秋田大学の大学院生からは,五十嵐先生,笠間先生,原田先生,岡本先生,そして私が参加し発表しました.

私は「Akita Trainer」の演題で本学会に参加しました.筑波大学はリハビリテーションロボット「HAL」の先駆けとして知られており,私のセッションでもHALに関する演題が2つありました.これら2つの演題は,小児への使用経験についてのものでした.解析方法として,コンピュータを使用した歩行動作解析が取り入れられており,その高度な内容に感銘を受けました.

A-BONEの五十嵐先生,笠間先生,原田先生,岡本先生は,骨粗鬆症やサルコペニアに対して動物実験を用いた基礎医学らしい演題で発表されておりました.骨粗鬆症の権威である宮腰教授のもとでの研究でもあり,非常に質の高い発表でした.

今回の学会では実はもう一つ特別なイベントがありました.先日行われた日独Web conferenceにも参加されていたFrancis Kilian先生が今回の学会のために来日されておりました.秋田労災の奥山先生のお導きもあり,内輪だけのKilian先生との交流会,Clinical conferenceが行われました.秋田大学からは粕川先生と岡本先生がプレゼンテーションを行い,Kilian先生からも翌日講演予定の内容の一部をプレゼンテーションして頂きました.聞き取りやすいゆっくりとした英語で,日本とドイツでの治療における考え方の違いをより近い距離感で教えて頂きました.Kilian先生の病院は,世界中の留学生を受け入れているとのことで,今回の経験が秋田大学の海外留学の一助となることを期待しています.特に岡本先生には第1号として活躍してほしいと思っています.

今回の学会は色々な意味で新鮮なことばかりでした.本学会は大学院生ならではの会だと思うので,現在大学院生の方やこれから大学院生になる方も是非積極的に参加・発表していきましょう.