第36回日本骨形態計測学会(鈴木真純)

2016年6月23〜25日、新潟県朱鷺メッセで開催されました第36回日本骨形態計測学会で発表の機会を頂きましたのでブログ担当させて頂きます。諸事情により24日参加のみのご報告となりますことをお詫び申し上げます。

この日秋田大学からは、特別共催企画『骨形態計測秘話ヒストリー』と題うち、佐藤光三先生の御演題「骨粗鬆症性椎体骨折・脊柱変形とhPTHのラットでの実験的検証」を、宮腰尚久准教授よりご発表頂きました。東北大学時代からの骨代謝研究から始まり、これまでの臨床研究、基礎研究の偉大な功績のその背景を論じつつ振り返るという壮大な御講演内容となりました。さらにランチョンセミナー『骨折治療へのアプローチ』では、野坂光司先生よりもはやお家芸というべきイリザロフ法, CELTAB法を含めた, 骨脆弱性に関連した骨折治療のご発表を頂きました。冷静な基礎実験データを交えつつ、骨折治療に対する熱いメッセージが随所にみられるすばらしいものでした。

今回初めての参加ということもありますが、整形外科医に限らず、歯科医師・工学系の分野大学院の先生など多分野の発表が多く新鮮な印象を受けました。自分の研究に関連した他施設のご発表は勿論ですが、整形外科学分野のみでは得られない知見やヒントを得る良い機会を得られてよかったと思いました。特に実際の臨床症例と骨形態計測データ等を重ね合わせての発表は、臨床にばかり偏っていてはたどり着けなかったであろうメカニズムの解明を示しており、感銘を受けると同時に今後の自身のあり方を考えるきっかけにもなりました。

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