第12回 秋田県運動器疾患セミナー (粕川雄司)

9月8日木曜日 秋田キャッスルホテルで第12回秋田県運動器セミナーが開催されました。台風の影響で雨が降る悪天候でしたが、とても多くの方々にご参加いただきました。

はじめに秋田赤十字病院 人工関節センター長の田澤 浩先生から「人工股関節置換術前の股関節可動域が術後満足度・術後機能に及ぶす影響」と題したミニレクチャーを頂きました。ご自身の10年以上の人工関節手術の変遷についてお話しいただき、さらに人工股関節置換術の術後満足度と機能をSF-36などで評価した結果をご講演いただきました。運動器疾患の治療では、患者さんの満足度と機能に乖離が出ることがあり、その対策や治療が重要となることを改めて認識しました。また、田澤先生の毎年のSF-36の変化も楽しみにしたいと思いました。

続いて、福岡大学医学部 整形外科 教授 山本卓明先生より「股・膝関節疾患における新知見-軟骨下脆弱性骨折の観点から-」と題した特別講演を頂きました。軟骨下脆弱性骨折の診断がなされた経過や高齢者と若年者の画像所見と手術所見は大変勉強になりました。また、両側性であれば骨壊死、一方MRIにおいて中枢に凸で蛇行・途絶する低輝度バンドで造影される場合は軟骨下脆弱性で骨壊死と鑑別することや、軟骨下脆弱性骨折と骨壊死や他の鑑別疾患について詳細にレクチャーいただき、日々の診療にとってとても有意義なご講演しでした。遠路はるばる秋田にお越しいただきご講演いただきました山本卓明教授、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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