第31回東日本手外科研究会(伊藤博紀)

平成29年2月11日、札幌市で東日本手外科研究会が開催され、8名参加してまいりました。学会長は札幌医大のご出身で、現在北海道医療大学リハビリテーション科学部教授の青木 光広先生が務められました。テーマは「手外科の継承と発展:私の選択」でした。中通総合病院 千馬誠悦先生が、『私の選択』というメインテーマのパネリストを務められ、手外科医としての歩みと苦労、そして今後の抱負(使命)を熱く語られました。たくさんの聴衆の前で、秋田の手外科の現状と課題についてもお伝えになり、AHGメンバーもそれぞれが目指すべき目標を今一度認識することができたと思います。他に中通総合病院 成田裕一郎先生が「PIP関節開放脱臼から指壊死を生じたAeromonas hydrophila感染症の1例」、由利組合総合病院 白幡毅士先生が「小指MP関節伸展拘縮に対して創外固定器により治療した1例」、私が「第2中手骨頚部骨折に対してintrafocal pinningを行った1例」を報告してまいりました。

研究会後の懇親会はさっぽろビール園で開催され、手外科に関わる多くの先生方と交流することができました。主管の皆様から、会の運営から懇親会まで、細やかな配慮をいただき感銘を受けてまいりました。

今回、市立角館総合病院の村田昇平先生が初めて手外科関連の学会に参加してくれました。私達AHGメンバー一同、手外科に興味を持ってくれる医局員が増えたことをうれしく思い、また責任も感じた次第です。8名というこれまでにない人数で参加することができましたが、これも島田洋一教授はじめ、各関連病院の先生方のご理解のおかげと思っております。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

今回の研究会で得た知見を、日常臨床や後進の指導に活かしていきたいと思います。