第90回日本整形外科学会学術総会(塚本泰朗)

第90回日本整形外科学会学術総会が, 5月18日〜21日まで東北大学・井樋栄二会長のもと仙台で開催されました.

秋田大学からは各臨床グループより数多くの演題が採択され, その演題数は42と過去最高を記録しました. 全国でも採択演題数は第6位とトップレベルで, 日頃の各臨床グループでの研鑽が花開いた結果だと思います.

 

初日のシンポジウムでは, 宮腰尚久准教授が『骨形成促進作用を持つ薬剤による骨粗鬆症治療』と題して, 各薬剤の特徴や使用法などが整理でき, 骨粗鬆症を専門としていない先生方にも大変分かりやすいご講演でした.

また, 島田洋一教授もランチョンセミナーで,『高齢者に対する脊椎手術の問題点とその工夫』というタイトルでご講演され, 高齢者治療の豊富なエビデンスを有する当県から全国に向けて情報発信をされておりました. 私が専攻している膝関節分野においても, 高齢化率全国第1位という結果を逆手にとり, 最先端の高齢者治療を全国に先駆けておこなっていこうという今後のビジョンが構築することができました. その他にも連日同門の先生による多数のご発表があり, 全国に秋田大学の勢いを見せつけられたと思います.

 

また, 学会期間中に例年スポーツ親善大会が開催されており, 私も秋田大学オフィスバスケットボールチームである秋田ノーザンバイソンズの一員として, バスケットボール競技に参戦してきました. 出場チーム数は51チームで, トーナメント表の大きさだけでも, 注目度の高さが伺える大会となっていました. 我々は去年の第1回大会の覇者として2連覇を至上命題に毎朝6時からバスケットボールの試合に望みました. 初戦こそ動きの固さがみられ, 苦しい試合となりましたが, 二回戦以降はキャプテン赤川の正確なミドルシュート, テクニカルディレクター藤井の身長を活かした攻守での安定したプレー, 齋藤のドライブインやジャンプシュートで相手に付け入る隙を与えずに, 順当に決勝戦まで勝ち進みました.

 

決勝の相手は過去一勝一分で最大のライバルである慶應義塾大学との対戦となりました. 相手は元国体選手を筆頭に, 高さとフィジカルを前面に出したプレースタイルで, サイズの小さい我々は戦前より対策を練って試合に望みました.

試合は序盤から相手のインサイドと, 我々のアウトサイドの攻め合いとなり, 一進一退の展開となり, 息をつく間もないほどでした. しかし徐々に相手の高さを活かしたインサイドでの攻撃を止められず, 徐々に点差を広げられていき, 25対31で敗れてしまいました. 優勝以外は敗者同然の気持ちで臨んだ大会ですので, このリベンジを果たすべく仕事の合間をぬって, フィジカル強化と高さへの対応策を次大会までに行い, 必ずや整形外科日本一の称号を奪回してみせます。