第12回秋田県足の外科創外固定研究会 (岡本憲人)

2021年12月4日に第12回秋田県足の外科・創外固定研究会がオンライン開催されました。

一般演題はそれぞれ,秋田労災病院浅香康人先生,秋田大学原田俊太郎先生,秋田県立医療療育センター大屋敬太先生,由利組合総合病院三田基樹先生,男鹿みなと市民病院柴田暢介先生よりご発表いただきました。

特に骨盤骨折や創外固定に関する演題では,後ほどご講演頂く新潟大学の普久原朝海先生からもご質問があり,非常に有意義なディスカッションとなりました。

ミニレクチャーでは秋田大学野坂光司先生より『関節リウマチ合併骨粗鬆症における薬物療法と手術療法』についてご講演頂きました。

ステロイド骨粗鬆症に対する治療から,人工関節周囲骨折に対するイリザロフを用いた手術治療まで,野坂先生の豊富なご経験を基に解説頂きました。併存症の多い高齢者手術にはより一層の注意を払って臨んでいきたいと思います。

特別講演Ⅰでは新潟大学医歯学病院高次救命災害治療センター助教の普久原朝海先生より『大学病院で整形外傷を専門として10年、新潟の整形外傷治療は変わったのか?』と題し,「運と縁」をテーマに先生の整形外傷医としてのこれまでの経験をご講演頂きました。

大学の救命センターで整形外傷医として勤務されるにあたって苦労されたことや,整形外傷を若手整形外科医へ普及するために尽力された内容など,非常に興味深く拝聴させて頂きました。個人的には普久原先生が若手に向けて主催されている外傷合宿は非常に魅力的でした。秋田県においても,外傷という分野を全員が勉強し,若手に向けて教育できる体制を構築することが必要と痛感しました。自分も今後の外傷診療に貢献できるよう研鑽を積んでいきたいです。今回の講演は専門を問わず,録画して何度も見たくなるような内容でした。

特別講演Ⅱでは聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院整形外科病院教授の原口直樹先生より『変形性足関節症に対する関節温存手術』についてご講演頂きました。

足関節の解剖や変形性足関節症の病態なども踏まえて解説してくださり,変形性足関節症の診療経験がまだ少ない自分でも理解しやすいご講演内容でした。後半では果部骨折やピロン骨折の変形治癒に対するサルベージ手術についても紹介して頂きました。中でも原口先生の「受傷から時間が経過していても関節温存しながら患者満足度を向上できる」という言葉は,多くの患者さんを勇気づける一言であり,とても感銘を受けました。今後も原口先生にご指導頂きながら多くの患者さんを救えるように精進していきたいと思います。

一般演題から特別講演まで,非常に刺激を受けた研究会となりました。本日得た知識を患者さんへフィードバックしていきたいと思います。研究会の運営に携わった先生方,この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。