第15回東北MISt研究会 Best Discusser Award受賞報告 (木村竜太)

2022年1月23日、第15回東北MIST研究会が、当番世話人である福島県立医科大学ふたば救急総合医療支援センター兼整形外科学講座 渡邉和之先生のもとWeb開催されました。

前日の東北脊椎外科研究会に続いて、web開催です。

MIStという単語は、「Minimally Invasive Spinal Treatment」の略で、日本語では「最小侵襲脊椎治療」と言われます。

脊椎治療を、患者さんに、医療者に、そして社会にやさしい治療にできるよう考える場となっています。

秋田からは工藤大輔先生が「経皮的 self-tapping 椎弓根スクリューの安全性の検討 」を、私が「若手整形外科医の超音波ガイド下頚椎神経根ブロック習得の取り組み 」を発表いたしました。本演題は当大学の笠間史仁先生が企画してくれたものを、一緒にまとめたものになります。頚椎神経根ブロックも超音波ガイド下に行うことで、多くの患者さんに対して、安全で有益な治療を提供できていると感じています。超音波ガイド下神経ブロックを、整形外科医全員が行える安全で有効な手技に昇華させていけるよう、今後もハンズオンセミナーなどを定期的に継続してまいります。

特別講演は香川県立中央病院 整形外科 部長 生熊 久敬 先生から『 脊椎側臥位手術(single position surgery)の適応とコツ そして落とし穴について ( 骨粗鬆症例を含めて)』 と題してご講演いただきました。

側臥位手術は、LLIFと呼ばれる側方進入手術や、びまん性特発性骨増殖症(DISH)の椎体骨折などに有用と聞いていましたが、生熊先生の取り組みは、そのさらに何歩も先を行かれるような内容でした。安全に行うため、ナビゲーションの必要性もあると思いますが、ぜひ秋田でも取り組んでいきたい手術です。

また本会では優秀演題としてBest Presentation Awardがあり、今回「テリパラチドの椎弓根皮質骨・椎体皮質骨に対する影響 : 腰椎固定術患者における縦断的 CT 解析」 新潟大学の田中裕貴先生と、「DISHを伴う椎体骨折における、メイフィールド三点固定器を用いた体位の工夫 -前方開大予防、整復の試み-」 福島県立医科大学の小林洋先生が受賞されました。おめでとうございます。

もう1つの賞として、会で一番質問をした人に贈られるBest Discusser Awardがあり、今回私が頂戴することができました。本研究会は、脊椎外科医を志したきっかけの会であり、このような賞を頂戴できたことをとても嬉しく思います。

大変な状況で、中止される地方MISt研究会もある中、開催いただきました渡邉先生はじめ、関係の皆様に御礼申し上げます。