第8回AKAS!!!(村田昇平)

夕暮れも早まってきた残暑の季節ですが,第8回秋田県関節鏡・膝・スポーツ(AKAS)整形外科研究会が盛夏を呼び戻すような熱量を持って開催されました。

 本年からは顧問の宮腰尚久教授,会長の齊藤英知先生の御発案により,第一部ハンズオンワークショップの部,第2部ZOOM web Seminarの豪華2本立てとなりました。

 ハンズオンワークショップでは,「肩関節鏡」,「人工肩関節置換術」,「膝周囲骨切り術」,「人工膝関節置換術」の4つのテーマで開催されました.整形外科に興味のある学生,研修医,専攻医の先生方がこぞって応募してくださり,(コロナのために当日は若干欠員がでてしまい、ほぼ)満員御礼で開催されました.自分は肩関節鏡のグループで鏡視下腱板縫合について医学生の先生たちにドライキャダバーを使ってレクチャーをさせてもらいました.みなさんすごい集中力で,鏡視下でのアンカー挿入や,スーチャーグラスパーの使用,スライディングノットまであっという間に習得していました.いろんなことを素朴に質問してくださり,自分もとても刺激をもらいました.

 ハンズオンワークショップの2時間はあっという間に終わってしまいましたが,どのグループの学生,先生たちも充実感溢れるやりきった顔をしていたと思います.

終了後には斉藤会長より参加者に宮腰教授直筆サイン入りの参加証明書が一人ひとり手渡しされていました.非常に格好良い証明書で自分も欲しいなと思いました.(下にハンズオン時の参考写真を掲載します.体調管理,手指消毒,密な状況をさけることを徹底し,感染対策に十分な配慮をしながらやらせていただきました.みなさんとてもいい顔をしてますね.).来年も開催検討中とのことで今から非常に楽しみです.沢山の皆様のご参加をお待ちしています!

第2部のweb Seminarは,シンポジウム,ミニレクチャー,特別講演の3本立てでした.

シンポジウムは「〜〇〇とスポーツ〜」のテーマで,開催され,北秋田市民病院の塚本泰朗先生が座長を務められました.「プロスポーツ」について市立秋田総合病院の藤井昌先生,「THAとスポーツ」について市立田沢湖病院の三浦隆徳先生,「肩の画像診断とスポーツ」について秋田労災病院の杉村祐介先生,「TKAとスポーツ」について秋田赤十字病院の冨手貴教先生,「リハビリとスポーツ」について城東スポーツクリニック瀬川豊人先生よりご発表がありました.どの発表も最新の治験や自験例を踏まえた非常にわかりやすい内容で,大変勉強になりました.また,web Seminarではありますが,発表の後は,活発な討論が行われていました.個人的には,秋田ノーザンハピネネッツのチームドクターを努めている藤井昌先生の,アスリートに対する診療の取り組みについての発表が印象的でした.実際のアスリート診療の難しさや,診療の際のちょっとしたコツなど,非常にためになりました.

ミニレクチャーは木島泰明先生の座長のもと,大曲厚生医療センター赤川学先生よりご講義いただきました.赤川先生の患者様によりよいTKAを提供したいという珠玉のエッセンスが詰まった内容で,TKAの周術期管理への徹底したこだわりをご教示くださいました.ためになる内容でばかりで,自分もどんどん真似させていただこうと思いました.あと,8時間ぐらい聞いていたくなる本当に素晴らしいレクチャーでした.

 特別講演は,齊藤英知先生の座長のもと,大阪大学健康スポーツ科学講座教授,国際医療センター長,中田研先生より「スポーツ運動器疾患のSaMD開発研究に向けて:ハードウェアからソフトウェアまで」についてご講演を賜りました.

 中田先生の開発された半月板縫合の際に非常に有用なtie-grip suture法のtips,再生医療の話,医療支援機器開発のお話など,非常に実践的な話から,最先端医療,未来の話まで大変にわかりやすくお話いただきました.自分が全く知らないような話題もたくさんあり,非常に刺激をいただけました.世界のトップランナーである中田先生のお話を今回のように秋田で聞かせていただいたのは本当に貴重な機会となりました.

今回のAKASで学んだことなどを明日からの診療や,研究に是非とも活かしていけたらと思います.今後ともご指導ご鞭撻の程を何卒よろしくお願い申し上げます。