東日本整形災害外科学会 箱根de駅伝大会 (長幡 樹)

2016年9月22日に箱根プリンスホテル芦ノ湖にて東日本整形災害外科学会で今年も恒例行事である駅伝大会が開催されました。1区間3キロのアップダウンのきつい遊歩道でのレース。台風の直撃は避けられたため、好天に恵まれるかと思いきや雨…。朝7時30分のスタート時には土砂降りの嵐のような悪天候の中での駅伝大会でした。今年は駅伝の聖地である箱根での開催とあり、参加チームも8大学11チームと過去最多、そしてなんと箱根駅伝常連、優勝候補の一角である東洋大学が特別出場してくださるという、さながら箱根駅伝本番のような盛り上がりと熱気でした。

我々秋田大学駅伝部は東日本整災の第1回大会から負け知らずの4連覇を成しています。今大会ではあのオリンピックの伊調馨選手をも超える5連覇に挑戦する大会でした。この日のために胃に穴が開くほどのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも耐えて耐えて1年間練習を積み重ねてきました。

秋田大学からは2チームが参加しました。

Aチームは1区 竹島正晃先生(本荘第一病院)、2区 自分長幡樹、3区 千馬誠悦先生(中通総合病院)、4区 佐々木研先生(中通総合病院)、5区 三浦隆徳先生(北秋田市民病院)と今までのメンバーに加え、三浦先生という若い力を加えた5人で参加しました。またBチームは1区 阿部和伸先生(秋田労災病院)、2区 小林志先生(平鹿総合病院)、3区 佐藤雅洋先生(中通・研修医)、4区 成田裕一郎先生(中通総合病院)、5区 山田晋先生(秋田大学)とAチームも油断の出来ない布陣で臨みました。

特別参加の東洋大学には5分のハンディキャップをもらいました。東洋大学は駅伝部監督酒井俊幸監督とともに主将、副将を初め、2016年の箱根駅伝で8区を走った山本修二選手など1軍メンバーに、ハンデとして男子マネージャーを加えた、かなり本気に近いメンバーでの参戦となりました。周囲の予想は「5分のハンデじゃもっても2区か3区できっと東洋の圧勝だよ」そんな声ばかりが聞こえてきます。

東洋大学駅伝部監督の酒井監督の号砲でレースはスタートしました。1区は千葉大学が1分以上の差をつけて先行する中、秋田大学は3位。2区で前2チームを抜きトップに立つものの、筑波大学のエース選手に抜き返され2位で3区へとタスキをつなぎます。東洋大学はこの時点で4位まで順位を上げてきていました。本当に速い!ただ秋田大学も負けていません。千馬先生が年齢を感じさせない走りで1位に順位を上げ、佐々木先生が大きくリードをつけてきました。きっと4−5区の中継では東洋大学が1位だろう。誰もがそう思っていたでしょう。しかし、最初に姿を見せたのは青と白のユニフォームの佐々木先生、秋田大学でした。会場が「まさか!」と驚きに包まれていました。心なしか東洋大学の選手たちも焦っていたように感じます。最終走者にタスキが渡った時点で東洋と5秒程度の差をつけてトップでのタスキリレーとなりました。惜しくも最終走者で東洋大学には抜かれてしまいましたが、他大学に約4分の差をつけての堂々の1位、前人未到の5連覇を達成しました。またBチームも3位と大健闘をし、秋田大学全体としてのチーム力、決断力の高さをみせつけてくれました。

優勝を決めた時の島田洋一教授の安堵と喜びの顔は心に刻みこまれ、忘れられないものとなりました。

東日本整災に際して、応援してくださった先生方、本当にありがとうございました。最高の結果を持って帰ることができました。

またとても楽しいそして緊張感のある駅伝大会を開催していただいた日本医科大学整形外科の先生がたには本当に感謝をしています。ありがとうございました。また大会を盛り上げてくださった東洋大学の選手の皆様ありがとうございました。箱根駅伝、応援します。

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