第5回骨と腫瘍セミナー(岡本憲人)

2022年3月11日に「第5回骨と腫瘍セミナー」がZOOMによりオンライン開催されました。

教育講演では秋田大学医学部附属病院整形外科助教の土江博幸先生より、「転移性骨腫瘍へのアプローチ」と題してご講演いただきました。

日常診療において患者数が増えている転移性骨腫瘍について、治療戦略などを解説して下さいました。実際に経験した症例を提示して頂き、病的骨折や麻痺をきたす前の早期発見、早期対策が重要であること、全身状態を踏まえた手術術式の決定が難しいことが非常に良く分かりました。また、土江先生が開設された骨転移専門外来が、患者さんだけでなく医療者側においてもプラスに働いており、先生の活動に感動を覚えました。今後も先生にご指導いただき、転移性骨腫瘍の早期発見、早期対策に協力できるよう精進して参りたいと思います。

特別講演では、兵庫医科大学整形外科教授の麩谷博之先生より、「これだけは知っておきたい骨腫瘍の知識」と題し、頻度の多い骨腫瘍を中心に解説いただきました。

良性病変は単純X線写真で正しく診断することが必要と改めて痛感致しました。また、関節近傍の類骨骨腫が関節炎症状をきたす、など日常診療にすぐに活かせるポイントも多く、私を含めて若手の医師において非常に勉強になる講演でした。内軟骨腫に対する骨髄鏡手術動画も提示いただき、低侵襲であり患者さんにとっても満足度が高いものと思われました。悪性骨腫瘍についても臨床症状や画像所見などを解説いただきました。骨肉腫などは珍しい疾患ではありますが、臨床症状を大切にし、悪性を疑う所見を見逃さないようにしていきたいと思います。

非常に内容が濃く、時間があっという間に経過した、充実したセミナーでした。明日からの診療に今回の内容を活かしていきたいと思います。