第28回日本創外固定・骨延長学会に参加して(野坂光司)

3月20, 21日,第28回日本創外固定・骨延長学会(会長:国際医療福祉大学臨床医学研究センター 大西五三男教授)に参加のため,東京に行ってまいりました.私が参加する多くの学会の中で最も気合いを入れるものの一つです.

今回はご多忙の中,島田洋一教授がご参加くださいました.これまで,毎年多くの先生に『島田教授は来てるの?』と聞かれておりましたので,今年はたくさんの日頃からお世話になっている先生たちに教授とともに挨拶まわりすることができました.また20日夜に行われたAIMG大懇親会も六本木高級焼肉店で盛大に行われました.参加者は島田教授を筆頭に,病棟からは岩原さん,金さん,柴田さん,友和さん,長谷部くん,学くん,市立病院から柏倉先生と尾野先生,角館病院から青沼先生,あとは越谷研修中の柴田先生と自分,獨協越谷から大関教授と杉本先生も来てくださいました.大変楽しい夜でした.

発表は,柏倉先生,尾野先生,学くんがそれぞれ一演題,自分がパネルディスカッションひとつと,一般演題二演題でした.柏倉先生は足の外科におけるIlizarovについて,素晴らしい研究を発表されました.また,尾野先生の発表は自分が座長の予定だったのですが,直前に僕のパネルと時間が少し重なることが判明し,座長交代となったためお聞きすることはできませんでしたが,とても素晴らしい発表だったと聞きました.将来はぜひAIMGの一員になってもらいたい逸材です.学くんは全国学会デビューとは思えない堂々とした発表で,質疑応答の受け答えも完璧,まさに『完全試合』でした.発表内容もレベルが高く,発表後スタッフのみんなのところに,全国の看護師さんたちが多数質問に訪れていたのが印象的で,1-8病棟の看護レベルの高さを改めて感じました.

今回のパネルで私が依頼されたお題は『Ilizarov創外固定による重度四肢外傷の再建』でした.今回も島田教授のお写真をたくさん使わせていただきつつ,AIMGのコンセプト=Ilizarov創外固定を骨癒合まで続ける:FrameによるDefinitive fixationの重要性を強調してきました.座長の大関教授からフロアに対するコメントで『conversionする医者は,conversionの感染率15%という数字は医者にとっての15%であり,一人の患者からすれば,15%か85%ではなく,15%の方に入ったら人生を棒に振りかねない,0か100なのだということを肝に銘じ,そのぐらいの覚悟を持ってconversionにのぞんでほしい』という言葉が心にしみました.

越谷留学中の柴田暢介先生はかなりの刺激を受けたようで,学会を聞く目の色もこれまでとは異なり,やる気に満ち溢れていました.関連病院の業務は非常に忙しいとは思いますが,ずっとリサーチマインドを忘れることなく,AIMGの主力メンバーに大化けすることを期待しております.来年は金沢大学の土屋教授会長のもとで開催されます.今回の発表はみんなですぐに論文化するようにし,『秋田を日本のクルガンに』の実現に向けて走り続けたいと思います.11082540_672242386232118_8677687595731060104_n DSC_2421 image