H27.3.19 出羽リウマチセミナー (杉村祐介)

H27年3月19日、出羽リウマチセミナーが開催されました。

今回は特別講演の講師として、群馬大学整形外科准教授の飯塚伯先生にお越し頂きました。

一般演題1では秋田厚生医療センター整形外科、小西奈津雄先生が「関節リウマチ患者に対する人工膝関節全置換術」をご発表されました。関節リウマチ患者に対しての、多くの手術経験のデータをまとめて頂き、大変勉強になりました。

この度私は一般演題2での発表の機会を与えていただき、「シムジアの投与経験-関節エコー評価を交えて-」の演題を発表しました。AORAでのシムジア使用状況と、自験例を含め報告いたしました。

特別講演では、群馬大学整形外科准教授の飯塚伯先生に「関節リウマチの頚椎障害」についてご講演頂きました。前半は頚椎障害発生の原因や日常診療で見逃してはいけないポイントを分かりやすく説明して頂きました。後半は飯塚先生のリウマチ頚椎病変に関しての多くの研究内容の中で、上位頚椎固定術の後の骨癒合に関して術前の関節破壊の程度の違いにより癒合率に差があるという研究をはじめ、たくさんの研究内容をご講演頂きました。特に、上位頚椎固定術後の中下位頚椎のすべり発生に関する研究は、すべりの発生に術前、術後のアライメントとの関連はみられないということで、他の原因も考えさせられる大変興味深い内容でした。今後、研究、臨床ともに発展させていけるようさらに努力していきたいと思います。