第7回Masters Fracture Forum Japanに参加して(野坂光司)

5月9~10日東京TKPガーデンシティ品川で開催された第7回Masters Fracture Forum(Course Chairmen:松下隆先生,新藤正輝先生)に講師として参加しました.今回は過去最多の242名(聴講者207名、講師・座長35名)の参加で,大変白熱した議論が繰り広げられました.

Masters Fracture Forumは,もともと海外における著名なLevel 1 Trauma CenterのOrthopaedic Trauma Specialistを対象に,世界各国より選ばれた専門医がカリフォルニアに集まり開催されている討論会です.Masters Fracture Forum Japanはこの会の日本版であり,国内から選抜したOrthopaedic Trauma Specialistが骨折治療についての高いレベルの討議を行うことによって,日本の骨折治療レベルを向上させることを目的とした会であり,この会から難症例における治療のエビデンスを発信できるようにしたいそうです.

初日の特別講演は土田芳彦先生で,海外と比較した日本の外傷治療の問題点について情熱的な語り口でお話し下さいました.2日目の特別講演は松下隆先生で,骨折治療のピットフォールとでも言うべきものを独自の視点から鋭く切り込んで下さいました.どちらも大変有意義でした.

僕の講演は2日目の最後のセッションで,松下教授,大関教授座長のもと,『皮膚トラブルを生じた足関節周辺骨折から学ぶべきこと』をテーマに,Ilizarov創外固定による治療の有用性について熱く話してきました.聴講の皆様に僕の熱い思いが伝わったことを祈っております.

外傷の議論は,やはり非常に白熱して,とても興奮します.不定期開催の会ですが,秋田大学および関連病院からも今後多くの先生が参加する価値のある研究会だと感じました.

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